medicrea

MEDICREAは、複雑な脊椎疾患の治療に向けた術前計画および術前・術後分析等のデジタルサービスの統合を専門とする企業。予測医療の観点から、30種類以上のインプラントの設計、一貫製造、販売を行っており、同社製品はこれまでに世界各国の10万件を超える手術で使用されている。100億ドルの市場で事業を展開するMEDICREA社はリヨンの中小企業。従業員150人を数え、そのうち55人がニューヨークの子会社MEDICREA USA社で働いている

ビッグデータおよびディープラーニングといったコンピュータ技術を活用した強力な解析ツールと、利用可能な臨床データおよび科学的データを組み合わせることで、外科療法による合併症のリスクと手術時間を最小限に抑え、効果の高い脊椎治療に貢献している。

そのMEDICREA社が、このたび、リヨン郊外のリユー=ラ=パプにあるヴァンシア(Vancia)地区に本社を移転した。こうして、それまでアン県ネロン市にあった本社と、ラ・ロッシェルの生産ユニットが一箇所に統合された。特に機械分野に属するMedicrea社の下請け業者のほとんどがオーヴェルニュ・ローヌ=アルプ地域圏に拠点を置いており、同社の重要な提携企業との距離がぐっと縮められたことになる。

総面積7315㎡の建物には、オフィス、研究開発センター、3D印刷によるカスタムメイドのインプラントの開発・加工に特化した最新式の生産工場が含まれる。110人~120人の従業員が勤務する予定で、本社の周囲にはフィットネスルーム、カフェテリア、レクリエーション設備(菜園、ペタンク・コート…)などが設けられている。同グループでは、5、6年後に新しい生産ユニットともう1つの研究所の設立を目指している。

MEDICREA社は、ラ・ロッシェルからリヨンへの従業員の転勤・引っ越しをはじめ、リヨン地方進出にあたり、さまざまな段階でADERLYの支援を受けた「CEOのDenys Sournacは、関係者に対して、全員が移転できるように時間的な余裕を与えたいと考え、それに向けて社員を支援するために、ADERLYにサービスを依頼しました。」と、財務部長のFabrice Kilfigerは語る。同社はまた、労働力強化を目的とした新入社員の採用でもADERLYの支援を受けた。今後3年で30の雇用創出を見込んでいる。

昨年の同社の売上高は2420万ユーロに達した。

Medicrea社の専門はカスタムインプラントの製造。送られてくるレントゲン写真をもとに、患者の脊柱の正確な湾曲に基づいた脊椎インプラントを製造する世界で唯一の企業だ。2013年9月、リヨンのMermozクリニックで、リヨン出身の患者が初めてこのインプラントの埋込手術を受けた。

2016年夏、同社は2000万ユーロの増資を発表した。米国市場へのカスタムインプラント技術の順調な導入はもちろん、海外の新市場での販売を支えることが目的だ。